すみません・・

2002年8月2日
ちょっと続けられそうにないので
新しく日記をここで借りなおします。
その時はまたお気に入りに登録してくれた人に
連絡します

今日の日記

2002年7月30日


その夜は眠れなかった

悲しくて悲しくて

私には友達がいない

ここの学校に転校してから

いつもひとりぼっちで

『おとなしくて暗い子』

そんなレッテル貼られてた

そんな時

圭太に出会った

あの日私は一人で公園でボーッとしていた

親に怒られて家出っぽいことしてた

昼下がり・・誰もいない公園

そんな時に圭太がかき氷を食べながら歩いてきた

「なにしてるの?」

『大嫌い』『消えろ』等のここに来て暴言以外で
    始めて家族以外の人に言われた言葉・・

「ボーッとしてる」

「嘘だろ。家出したの?

「なんで・・わかったの?」

「眼・・・悲しそうだよ」

その時、涙が溢れた

圭太は優しく抱きしめてくれた

この人なら言える、この人なら信じられる

始めてそう思える人に出会った

だから・・圭太が大好き

圭太と離れるなんて・・考えてもいなかった

だから・・・

私はあの日の様に

今度は夜、家出をすることにした

すこし肌寒い・・・

自動販売機をみると

あの日の様にカルピスがあった

買いに行こう・・

「撫子。」

え・・・

「おい、撫子。俺だよ」

圭太!?

「なんで圭太が?」

「俺の第6感が働いたんだよ」

「圭太ぁ・・・・」

いつもの圭太の優しい腕

「ほいほい・・。泣きたいだけ泣け」

ずっと泣いていたかった

圭太はいつまでも抱きしめてくれた

「どうしたのか・・話してくれ・・」

そしてすべてを話した

「そっか・・そうなんだ・・」

「だから・・・離れたくな・・」

「大丈夫・・わかるから・・」

圭太の優しい声が響く

「カルピス・・飲む?」

「・・・うん」

甘い甘いカルピスの味が

口の中でとろける・・

「ねぇ・・圭太」

「なに?」

「あのね・・私・・ずっとずっと・・
圭太のことが・・・・」


そして9月・・

私はいつもの様に電話をかける

圭太の声が受話器から聞こえる

最後にはどうなったかって?
貴方の好きな飲み物を飲みながら
ゆぅっくりと考えてみて下さい。

(p.s カルピスはカルピスの会社などに
     一切関係ありません。)

今年も夏が来た・・・・

嬉しくて嬉しくて

朝に目が覚めるのが最近早いんだ・・・・

今日は・・・・あの日だ・・

「おーい!!撫子!!行くぞー」

圭太の呼ぶ声・・行かなくちゃ

今日は圭太と公園に行くんだ

「ごめんなさい!今行きます!!」

「ちょっと、撫子ちゃん!どこへ行くの?」

「ごめんなさーい・・なんでもないから」

お母さんに聞かれたけど、ごまかした

圭太は今年の夏休みの始めの方に

今日行く公園で出会ったんだ

「ねぇねぇ、撫子は何飲む?
     そこの自動販売機で買ってくる」

圭太は微笑む

「カルピス!!」

すぐさま私は答えた

「おまえ・・・いつもと同じ・・好きだねえ」

「うん・・だっておいし・・」

圭太は私の口を手で押さえる

「わかってるから・・おまえの事は」

「・・・・・・」

ちょっぴり嬉しかった

ガコン、と自動販売機からカンが出てくる音がした

「はい、撫子。カルピスだよ」

「なんかお母さんみたい・・」

「私の娘ったらカルピスばっか飲んで・・」

「アハハハ・・すっごい!!圭太上手い!!」

私はカルピスを一口、飲んだ

甘くて冷たくて・・

この味は小さい頃から信じてた
       『初恋』の味だと思ってる

普通のカルピスも好きだけど

圭太と飲むカルピスが一番好き

それよりもっと圭太が好き

そして圭太と出会わせてくれた夏も好き

だから1日1日が大好きだった

だけど圭太はまだ私の気持ちを知らないんだ

つき合ってるっぽい事はしてるけど・・

そしてその夜

「撫子ちゃん。ちょっとリビングまで来て」

「へ・・・?な〜に?」

「撫子・・すまない・・会社の都合で
       他の県に移る事になった」

「ええ!?なんで!?」

「だからすまないといっただろう」

「・・・・・・・・」        

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