今年も夏が来た・・・・

嬉しくて嬉しくて

朝に目が覚めるのが最近早いんだ・・・・

今日は・・・・あの日だ・・

「おーい!!撫子!!行くぞー」

圭太の呼ぶ声・・行かなくちゃ

今日は圭太と公園に行くんだ

「ごめんなさい!今行きます!!」

「ちょっと、撫子ちゃん!どこへ行くの?」

「ごめんなさーい・・なんでもないから」

お母さんに聞かれたけど、ごまかした

圭太は今年の夏休みの始めの方に

今日行く公園で出会ったんだ

「ねぇねぇ、撫子は何飲む?
     そこの自動販売機で買ってくる」

圭太は微笑む

「カルピス!!」

すぐさま私は答えた

「おまえ・・・いつもと同じ・・好きだねえ」

「うん・・だっておいし・・」

圭太は私の口を手で押さえる

「わかってるから・・おまえの事は」

「・・・・・・」

ちょっぴり嬉しかった

ガコン、と自動販売機からカンが出てくる音がした

「はい、撫子。カルピスだよ」

「なんかお母さんみたい・・」

「私の娘ったらカルピスばっか飲んで・・」

「アハハハ・・すっごい!!圭太上手い!!」

私はカルピスを一口、飲んだ

甘くて冷たくて・・

この味は小さい頃から信じてた
       『初恋』の味だと思ってる

普通のカルピスも好きだけど

圭太と飲むカルピスが一番好き

それよりもっと圭太が好き

そして圭太と出会わせてくれた夏も好き

だから1日1日が大好きだった

だけど圭太はまだ私の気持ちを知らないんだ

つき合ってるっぽい事はしてるけど・・

そしてその夜

「撫子ちゃん。ちょっとリビングまで来て」

「へ・・・?な〜に?」

「撫子・・すまない・・会社の都合で
       他の県に移る事になった」

「ええ!?なんで!?」

「だからすまないといっただろう」

「・・・・・・・・」        

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