今日の日記

2002年7月30日


その夜は眠れなかった

悲しくて悲しくて

私には友達がいない

ここの学校に転校してから

いつもひとりぼっちで

『おとなしくて暗い子』

そんなレッテル貼られてた

そんな時

圭太に出会った

あの日私は一人で公園でボーッとしていた

親に怒られて家出っぽいことしてた

昼下がり・・誰もいない公園

そんな時に圭太がかき氷を食べながら歩いてきた

「なにしてるの?」

『大嫌い』『消えろ』等のここに来て暴言以外で
    始めて家族以外の人に言われた言葉・・

「ボーッとしてる」

「嘘だろ。家出したの?

「なんで・・わかったの?」

「眼・・・悲しそうだよ」

その時、涙が溢れた

圭太は優しく抱きしめてくれた

この人なら言える、この人なら信じられる

始めてそう思える人に出会った

だから・・圭太が大好き

圭太と離れるなんて・・考えてもいなかった

だから・・・

私はあの日の様に

今度は夜、家出をすることにした

すこし肌寒い・・・

自動販売機をみると

あの日の様にカルピスがあった

買いに行こう・・

「撫子。」

え・・・

「おい、撫子。俺だよ」

圭太!?

「なんで圭太が?」

「俺の第6感が働いたんだよ」

「圭太ぁ・・・・」

いつもの圭太の優しい腕

「ほいほい・・。泣きたいだけ泣け」

ずっと泣いていたかった

圭太はいつまでも抱きしめてくれた

「どうしたのか・・話してくれ・・」

そしてすべてを話した

「そっか・・そうなんだ・・」

「だから・・・離れたくな・・」

「大丈夫・・わかるから・・」

圭太の優しい声が響く

「カルピス・・飲む?」

「・・・うん」

甘い甘いカルピスの味が

口の中でとろける・・

「ねぇ・・圭太」

「なに?」

「あのね・・私・・ずっとずっと・・
圭太のことが・・・・」


そして9月・・

私はいつもの様に電話をかける

圭太の声が受話器から聞こえる

最後にはどうなったかって?
貴方の好きな飲み物を飲みながら
ゆぅっくりと考えてみて下さい。

(p.s カルピスはカルピスの会社などに
     一切関係ありません。)

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